建築設計事務所－花日和

キョウチクトウ

キョウチクトウも夏を代表する花ですね。

キョウチクトウ（夾竹桃）
　　学名　　　　：　Nerium indicum
　　和名　　　　： キョウチクトウ（夾竹桃）
　　別名　　　　：　
　　英名　　　　：　 　　　　
　　植物分類　：　キョウチクトウ科　キョウチクトウ属
　　原産国　　 ：　インド
　　花期　　　　：　6月～10月
　　花言葉　　 ：　用心　　油断しない
　　広島市の花


++雑学メモ++
　　キョウチクトウはインド原産で、中国を経由し江戸時代に日本に渡来しました。
　　キョウチクトウ（夾竹桃）という名は、葉が竹の葉のように細長く、花が桃の花に似ていて、
　　桃と竹と合わさったようなものということから付けられました。

　　比較的乾燥に強く、大気汚染や　排気ガス、塩気にも強いため、高速道路の緑地植物や
　　海岸部の街路樹、公園銃などに使われているのを良く見かけますね。
　　ところがこのキョウチクトウの葉・茎・花植物体の全ての部分にオレアンドリンという、
　　青酸カリよりも有毒な物質が含まれています。
　　誤って口にすると中毒を起こし、最悪の場合死に至ることもあるそうです。
　　実際にバーベキューの串にキョウチクトウの枝を使って中毒を起こしたという事故も
　　あったそうです。
　　おまけにキョウチクトウを燃やした煙も有毒ということなので、要注意です。
　　昔々アレキサンダー大王の軍隊がキョウチクトウの毒にやられて全滅したなんていう話も
　　あるそうですよ。
　　花言葉の「用心」「油断しない」というのもなるほど～、と思いますね。

　　一方、キョウチクトウは広島市の花です。
　　これは、原爆によって75年間草木も生えないといわれた被爆焼土にキョウチクトウは
　　いち早く咲いた花で、当時復興に懸命の努力をしていた市民に希望と力を与えてくれたと
　　いうことで昭和４８年（１９７３年）に制定されました。


++植物メモ++
　　性質は強健で乾燥､多湿にも強いですが、寒さに弱く北日本では越冬が難しいようです。
　　樹勢が強いので、土質は選びません。


とても身近な所で良く見かけるキョウチクトウですが、猛毒の持ち主なんですね。
公園で小さい子が葉っぱをちぎって口に入れてしまう…なんてことがありそうなので
気をつけないといけません。

この強い性質で広島の復興を見続けているんですね。
キョウチクトウに恥ずかしくないような平和な世界になるように
人間もがんばらなくっちゃ！

サルスベリ

夏を代表する花の一つ、サルスベリを取り上げます。

サルスベリ（百日紅）
　　学名　　　　：　Lagerstroemia indica
　　和名　　　　： サルスベリ、百日紅
　　別名　　　　：　
　　英名　　　　：　crape-myrtle 　　　　
　　植物分類　：　ミソハギ科　サルスベリ属
　　原産国　　 ：　中国南部
　　花期　　　　：　7月～10月
　　花言葉　　 ：　雄弁


++雑学メモ++
　　サルスベリは中国南部原産ですが、江戸時代以前には
　　庭園樹として日本に渡来していたと言われています。
　　右の写真のように幹がツルツルとしていて木登り上手な
　　猿も、滑ってしまいそうだから「サルスベリ」と言われるように
　　なりました。
　　漢名は「百日紅」（ヒャクジツコウ）で、これは花期が長く、
　　「百日くらい紅の花を付ける」というとことからなのですが、
　　実際は一度咲いた枝先から再び芽が出て花を付けるため
　　ずっと咲き続けているように見えているのです。
　　その花は、小さなフリル状で濃いピンク、ピンク、白、等が
　　あります。

　　このサルスベリにまつわる朝鮮の伝説があります。
　　（また悲恋物語です。）
　　　昔々ある村で龍神を鎮めるために長者の娘を生贄に捧げる事になりました。
　　　娘が悲しみにくれていると、旅の途中のこの国の王子が龍神を征伐しました。
　　　長者の娘と王子は恋仲になりましたが王子は王の勅命での旅の途中だったので
　　　百日後の再開を約束して別れました。
　　　約束どおり王子が百日後に娘の元に行くと、娘は前日に病死してしまっていました。
　　　悲しみにくれた王子は娘を手厚く埋葬すると、そこにはいつしか木が生え百日間花を
　　　付けるようになったということです。


++植物メモ++
　　夏の暑さには強いですが、寒さには少し弱いので東北より北では地植えには
　　向きません。
　　日照不足になると花がほとんど咲かないので一年を通して日当たりのよい場所が
　　向いています。
　　通風が悪いとうどん粉病が出やすいので注意が必要です。


「百日紅」と書いて「サルスベリ」とは絶対読めないですよね。
原産地の中国では花に注目して「百日紅」。
日本では幹に注目して「サルスベリ」。
日本ではそのサルスベリが一般的な呼び名となったという訳なんですね。
サルスベリとはお茶目な良い名前だなぁと昔の人のユーモアに感心します。

ヒマワリ

長かった梅雨もやっと明けましたね。
いよいよ夏本番！
夏の花といえば、やっぱりヒマワリ！


ヒマワリ（向日葵）
　　学名　　　　：　Helianthus annuus
　　和名　　　　：　ヒマワリ
　　別名　　　　：　日輪草（にちりんそう）、
　　　　　　　　　 　日車　（ひぐるま）
　　英名　　　　：　Common sunflower 　　　　
　　植物分類　：　キク科　ヒマワリ属
　　原産国　　 ：　北アメリカ
　　花期　　　　：　7月～9月
　　実期　　　　：　
　　花言葉　　 ：　私の目はあなただけを見つめる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 光輝、愛慕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 南米ペルーの国花


++雑学メモ++
　　学名のHelianthus（ヘリアンサス）は、ギリシャ語の　helios（太陽）＋ anthos（花）」と
　　いうこと。まさに ”太陽の花”の意味です。
　　ヒマワリの花は常に太陽（日）の方を向いてまわるとよく言われますが、
　　（だから、日まわり→ひまわり）
　　実は太陽を追いかけるのは成長段階の若い時期だけで、花が咲く頃には成長も止まり
　　ほとんど動かないのだそうです。
　　そういえば上の写真も逆光気味…？
　　ということは太陽の方を向いていないということですね…

　　品種改良がとても進んでいて、背丈は2ｍを超えて見上げるほどものから30ｃｍくらいの
　　もの、花もスタンダードな黄色あり、レモン色あり、赤褐色あり、また八重咲きのものもあり
　　と、とても種類が多いです。

　　太陽を追いかける花、ということで何かいわれがありそう…と、調べてみたら
　　やはりありました、ギリシャ神話。

　　　　水の精クリュティエ(Clytia)は太陽の神アポロ(Apollo)に思いを寄せ、
　　　　大地に立ち尽くしずっとアポロを見つめ続けましたが、思いは通じませんでした。
　　　　水の精クリュティエはそのまま大地に根を下ろし、ヒマワリになってしまいました。
　　　　そしてヒマワリになってからもずっと太陽を追い続けているのです。

　　ヒマワリの種は利用度が高く、いって食用にしたり、含油量が約30％と多いので
　　絞ってヒマワリ油としても利用されたり、その他飼料、菓子用あるいはセッケン材料
　　として利用されます。
　　またハムスターなどペットの餌などでも良く使われますね。
　　茎も製紙用、燃料、飼料として利用されます。


++植物メモ++
　　移植を嫌うので直蒔きか、ポットから移植するときは本葉５～６枚のころ、
　　根が十分に回らないうちに根を切らないように丁寧に移植します。
　　乾燥には強いので土の表面が乾いてから水を与えましょう。
　　でも極端な乾燥状態にすると株が一気に弱ってしまうので注意が必要です。
　　日当たりを好みます。一日中日が当たるところが良いようです。



黄色くて、大きくて、陽気そうな夏ぴったりのヒマワリですが、ギリシャ神話では悲しい
お話なんですね…
それに、私にとってはイタリア映画の「ひまわり」の印象が強いせいかヒマワリは
夏の花にもかかわらず少し切ない感じがします。

この頃はヒマワリ畑が観光地になっている所が多いようですね。
一度自分の背丈より大きいヒマワリ迷路を歩いてみたいです。

キンシバイ

梅雨のうっとうしい空模様の中に鮮やかな黄色の花を付けるキンシバイが
さわやかですね。


　　キンシバイ
　　学名　　　　：　Hypericum patulum
　　和名　　　　： 金糸梅
　　植物分類　：　オトギリソウ科　オトギリソウ属
　　原産国　　 ：　中国
　　花期　　　　：　6月～8月
　　実期　　　　：　10月
　　花言葉　　 ：　悲しみは続かない



++雑学メモ++
　　オトギリソウ科のキンシバイは1760年ごろ中国から渡来したようです。
　　キンシバイはおしべが金色の糸の束ようで、花びらが５弁で花の形が梅に
　　似ていることから、「金糸梅」と名付けられました。
　　とてもよく似ている花に、同じくオトギリソウ科のビョウヤナギがありますが
　　こちらは花びらが反り返り、おしべが派手にパッと広がっています。
　　どちらも鮮やかな黄色の花を付け、遠目では見分けが付かない上にどちらも
　　「ヒペリカム」と呼ばれているので、ややこしいです！

　　公園や庭の植栽でキンシバイを良く見かけますがこれの多くはヒペリカム・ヒドコート
　　という園芸種であることが多いようです。

++植物メモ++
　　寒さにやや弱いものの、北海道以外の日本全土で育てることができます。
　　日当たりが良く、水はけの良い所を好みます。
　　挿し木でふやすことができます。



やはり梅雨時に咲くキンシバイだけあって雨に濡れて水をたたえると
黄色がより濃くなり、美しさが増すように思います。
長く、各地で災害をもたらした今年の梅雨ももうそろそろ明けてきそうですね。
被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。

梅雨が明けると夏、夏、真夏！
汗をふきふき次の花の写真を撮りに行ってきます！

ハナショウブ

「いずれがあやめかきつばた」それに、はなしょうぶ、違いがわかりますか？
その中からハナショウブを取り上げます。

　　ハナショウブ
　　学名　　　　：　Iris ensata
　　英名　　　　：　japanese iris
　　別名　　　　：　ぎょくせんか
　　和名　　　　：
　　植物分類　：　アヤメ科　アヤメ属
　　原産国　　 ：　日本・中国・朝鮮半島・シベリア
　　花期　　　　：　5月～7月
　　花言葉　　 ：　優雅な心


　　
++雑学メモ++
　　野生のノハナショウブから品種改良されたもので
　　品種は大きく分けて、江戸系、肥後系、伊勢系の
　　３つがあり（他に、長井古系、アメリカ系もあり）、
　　約2000種の品種があるといわれています。
　　ちなみに上の写真は「長井小紫」という品種です。
　　

　　5月5日のこどもの日の菖蒲湯に入れるショウブはこの
　　ハナショウブとは違ったサトイモ科の植物です。
　　ハナショウブは葉っぱがショウブの葉に似ていて花が
　　美しいので「ハナショウブ」と呼ばれるようになった
　　ということです。

++植物メモ++
　　耐寒性、耐暑性ともあり、比較的育てやすい植物です。
　　元々湿地性の植物ですが、庭や鉢植えでも育てられます。
　　日当たりがよくないと花付が悪くなりますが夏場の乾燥にも
　　十分注意が必要です。



6月の中ごろ近くの公園で菖蒲祭りがありました。
お茶席も設けられて色とりどりの菖蒲を眺めながらの
抹茶と和菓子、う～ん美味しそう！
やっぱり花より団子！？
いえいえ、花菖蒲も目にとても美味しかったです。

クレマチス

久しぶりの更新です。
今回はクレマチスです。

　　クレマチス
　　学名　　　　：　Clematis florida（鉄線）
　　　　　　　　　　 Clematis patens （風車）
　　和名　　　　：
　　植物分類　：　キンポウゲ科　
　　　　　　　　　　 センニチソウ（クレマチス）属
　　原産国　　 ：　日本・中国・欧州
　　花期　　　　：　5月～6月
　　実期　　　　：　
　　花言葉　　 ：　心の美　高潔


++雑学メモ++
　　クレマチスの語源はギリシャ語で"つる"を表す「Klema」で、その語源のとおり
　　「つる性宿根草」です。
　　クレマチスはテッセン（鉄線）という名で知られていますが、テッセンとカザグルマを
　　総称してクレマチスと呼びます。
　　テッセンは中国原産で江戸時代に日本に渡来し茶花としてとても好まれました。
　　つるが細くて強くて針金のようなところからテッセン（鉄線）と呼ばれ、
　　花びら（本当はガク）が６枚のものが多いです。
　　カザグルマは日本原産で、花の形からカザグルマ（風車）と呼ばれ、
　　花びら（ガク）は８枚のものが多いです。
　　今、クレマチスと呼ばれているものの多くはカザグルマがヨーロッパに渡り、
　　品種改良をされて日本に逆輸入されたものです。
　　ガーデニングの本場、イギリスではバラをキングと呼び、クレマチスをクィーンと
　　呼んでとても好まれているそうです。


++植物メモ++
　　一般に丈夫で育てやすい植物です。
　　剪定によって樹形が決まりますが、その年に伸びた枝に花を咲かせる品種と
　　前年に伸びた枝に花を咲かせる品種とでは剪定の仕方が違うので注意が
　　必要です。
　　日当たりを好み、日当たりの悪い所では丈夫に育ちませんが、
　　夏の直射日光には弱いので日除けや風通し、置く場所などに気をつけないと
　　いけません。
　　乾燥を嫌うので土の表面が乾いたらたっぷりと水をやり、特に夏には
　　水切れを起こさないようにします。
　　株分け、挿し木、接ぎ木、取り木、など様々な方法で殖やすことができます。


クレマチスは数ある花の中でも最も好きな花の一つです。
品種改良で様々な色や八重咲きの物も多くありますが、
やはり紫や白の一重の基本形が凛としてて美しいと思います。
イギリスではクレマチスはクィーンだそうですが、クィーンというよりは
「姫」という方がイメージが合うなぁ、と思うのですが…

ツツジ

街路にツツジがこんもりと咲いているのが、あちらこちらで見られます。

　　ツツジ（躑躅）
　　学名　　　　：　ERICACEAE
　　和名　　　　：　ツツジ
　　植物分類　：　ツツジ科　ツツジ属
　　原産国　　 ：　アジア東部、北アメリカ、ヨーロッパ
　　花期　　　　：　4月～5月
　　実期　　　　：　
　　花言葉　　 ：　節制



++雑学メモ++
　　ツツジには野生種、園芸種、どちらもとてもたくさんの種類があります。
　　「ツツジ」というのはそのたくさんのツツジの仲間の総称で、
　　「ツツジ」という単独の植物はありません。
　　例えば上の写真はツツジの仲間のオオムラサキツツジ（大紫躑躅）です。

　　ツツジの名前の由来には諸説あって、
　　花の根元が「つつ」（筒）に「なっているから、筒咲き→ツツジ。
　　花が連なって咲くところから、ツヅキ咲き→ツツジ。　　　　
　　等々

　　ツツジを漢字で書くと「躑躅」というとても難しい字です。
　　躑躅は音読みで「てきちょく」と読みレンゲツツジの仲間を
　　さすのですが、言葉の意味としては、足ぶみすること、
　　ためらうこと、ちゅうちょ、という意味があります。
　　その昔、中国で毒性のあるツツジを羊が食べ足踏みし
　　もがき苦しんだ、という話から、ツツジの字に「躑躅」が
　　当てられた、ということです。
　　レンゲ科の植物には有毒成分を持つものが多いそうです。

++植物メモ++
　　日当たりが良く、水はけの良い所を好みます。
　　花が終わった株からすぐに刈り込むのが大切です。
　　刈り込みが遅れると次の年の花つきが悪くなってしまいます。
　　アブラムシ、ツツジグンバイムシハダニなどが、春から秋に
　　発生するので、定期的な薬剤散布が効果的です。


それにしても「躑躅」の字の難しいこと！
植物なのに「木」偏ではなく「足」偏なのは、羊がツツジの毒で足踏みして苦しんだという
いわれからなんでしょうね。

ハナミズキ

この頃、街路樹でハナミズキを良く見かけます。
そのハナミズキも今、白や赤の花がまさに満開、見ごろですね。

　　ハナミズキ
　　学名　　　　：　Cornus florida
　　和名　　　　： アメリカヤマボウシ
　　植物分類　：　ミズキ科　ミズキ属
　　原産国　　 ：　北米
　　花期　　　　：　4月～5月
　　実期　　　　：　10月頃
　　花言葉　　 ：　返礼



++雑学メモ++
　　ハナミズキがアメリカから渡来した時のエピソードは有名です。
　　1912年（明治45年）東京市から平和の使者としてアメリカの首都ワシントンD.C.に
　　サクラ（ソメイヨシノ）が送られた返礼に1915年（大正4年）にアメリカからハナミズキが
　　贈られたということです。（なのに後に両国は戦争することになるんですよね…）
　　その苗木が「ハナミズキ」という名で日比谷公園に最初に植えられたとのことです。

　　「ハナミズキ」という名はミズキの仲間で花が目立つから
　　ということから付けられたそうです。
　　英名は「フラワリング・ドッグウッド」と言いますが、
　　ハナミズキの樹皮の煮汁で犬のノミ退治をしたことから
　　つけられましたが、樹皮や根皮は整腸や強壮にも
　　効果があるそうです。

　　4枚の花びらに見えるところは「がく」で真ん中の緑のつぶつぶ
　　一つ一つが本来の花です。

++植物メモ++
　　できるだけ切り戻しはしないほうが良いです。
　　樹形は自然に整ってきます。
　　日当たりの良いところを好みますが真夏の強い直射日光が長時間当たるところは
　　株元が乾燥してしまい苦手です。
　　種まきか接ぎ木で増やせます。


春の花、夏の緑の葉、秋の紅葉、冬の赤い実、
一年を通して楽しませてくれるハナミズキ。
寒い冬をつぼみのまま越して春に一斉に
花開くんですよね。
白いハナミズキとこいのぼり、5月ならではのツーショットです！

ヤマブキ

山吹色の花を良く見かけるようになりました。
ヤマブキとは一重の花ですが街では八重咲きの「ヤエヤマブキ」を目にすることが多いので
今回はヤエヤマブキを取り上げます。

　　ヤエヤマブキ
　　学名　　　　：　Kerria japonica cv. Plena
　　和名　　　　： ヤエヤマブキ
　　植物分類　：　バラ科　ヤマブキ属
　　原産国　　 ：　日本～中国
　　花期　　　　：　４月中旬～５月
　　実期　　　　：　なし
　　花言葉　　 ：　気品が高い
　　


++雑学メモ++
　　ヤマブキといえば一重、八重、そしてシロヤマブキ等がありますが
　　シロヤマブキは同じバラ科でもシロヤマブキ属になり黄色いヤマブキとは
　　親戚関係になります。

　　「ヤマブキ」の名は、山の中に生え、花の色が蕗（ふき）に似ていることからという説と、
　　しなやかな枝が風にゆれる様子から「山振」とされそれから「山吹」になったとも言われ
　　ています。

　　一重のヤマブキと違いヤエヤマブキは実を付けません。
　　八重の花は原型の一重の花が突然変異により、雄しべと雌しべが花びらに変わったもの
　　です。花粉を作る雄しべも、果実になる雌しべもないわけですから実がならないという
　　わけです。

　　実のならないヤエヤマブキと大田道灌（おおたどうかん）の故事は有名です。
　　　　鷹狩の途中に、にわか雨にあった武将の大田道灌は近くの農家で蓑（みの）を借り
　　　　ようとしました。すると出てきた少女は無言で山吹の花を差し出しました。
　　　　その意味が解らなかった道灌は怒ってそのまま帰ってしまい、家臣にその話を
　　　　したところ、それは、
　　　　　　「七重八重、花は咲けども山吹の、実の（簑）一つだになきぞ悲しき」
　　　　という兼明親王（かねあきらしんのう）の歌を用いて
　　　　「貧しくてお貸しする蓑もありません」
　　　　という少女のおわびの返答だったということを知ります。
　　　　道灌は自分の無学を恥じそれから努力し、ついには歌人としても名をなしたと
　　　　いうことです。
　
ヤマブキはイギリスでは
「イエロー・ローズ（黄色いバラ）」、 「ジャパン・ローズ（日本のバラ）」
と呼ばれています。
また、日本でも別名「おもかげぐさ」と呼ばれ、恋人たちの悲恋の言い伝えがあるそうです
　　　　昔、ある恋人同士がいましたが二人は親に認めてもらえず、別れなければならなく
　　　　なりました。
　　　　二人は最後に、お互いの顔を映した鏡を埋め、「再会できたとき、鏡を掘り出そう」と
　　　　約束して別れました。
　　　　すると、鏡を埋めたところに山吹が生え黄色い花が咲きました。そこで人々は山吹を
　　　　面影草（おもかげぐさ）と呼ぶようになりました。


++植物メモ++
　　あまり日射しの強い場所は好みません。一日数時間日が当たれば充分育ちます。
　　また、乾燥も嫌います。
　　自然と形がまとまってくるのであまり枝を切き戻す必要はありません。
　　５年位で枝の勢いも弱まってくるので、そのような古い枝は根元から１０ｃｍほど
　　残して切り落としたり、混み合った部分の小枝を刈り込む程度で良いようです。
　　作業の適期は１１月～１２月です。
　　土は腐葉土などの有機質をたくさん混ぜると良いようです。
　　株分け、挿し木で殖やすことができます


鮮やかな深い黄色を表す、「山吹色」
でも「山吹色」は、大判・小判のことを指す隠語でもあります。
時代劇に出てくる「山吹色の菓子」とは、菓子箱に詰めた賄賂のこと。

　「お代官様、山吹色の菓子でございます、へっへっへっ」
　「越前屋、おぬしも悪よのう、、、」
　
…ですね。

スノーフレーク

釣鐘型の白い花が咲いたスノーフレークの花を良く見かけるようになりました。

　　スノーフレーク
　　学名　　　　：　Leucojum aestivum
　　和名　　　　： スノーフレーク
　　植物分類　：　ヒガンバナ科　スノーフレーク属
　　原産国　　 ：　地中海沿岸
　　花期　　　　：　４月
　　実期　　　　：　
　　花言葉　　 ：　純潔
　　４月１６日の誕生花


++雑学メモ++
　　見た姿そのままに、スズランのような花が咲いてスイセンのような姿を
　　している事からスズランズイセン（鈴蘭水仙）と言う別名を持っています。
　　でも花はスズランより少し大きく花びらの先端に緑の斑点があります。
　
　　スノーフレークにはガランタミンというアルカロイドの一種が含まれているそうで、
　　間違えても口に入れないように注意しなくてはいけません！
　
　
++植物メモ++
　　強い性質を持っていて、分球によって増やせます。
　　一度植えつけたら3～4年は植えっぱなしで大丈夫です。
　　日陰でも育ちますが日当たりが良い方が花付が良いようです。
　

ヒガンバナ科の植物にはアルカロイドと言う成分が含まれているそうです。
スノーフレークの花は、白に緑の斑点と言うとてもさわやかな配色の可憐な花なので、
食べちゃいたいほどかわいい！と思っても食べてはいけません…くれぐれも・・・