
ガマ
学名 : Typha latifolia
別名 : ミスクサ(御簾草)
科名 : ガマ科
属名 : ガマ属
原産地 : 日本
開花期 : 6~8月
花言葉 :救護、慈愛
川岸や、池、また公園の水辺にソーセージを串刺しにしたような変わった形の植物、
ガマを見かけます。
穂の先端の細い所が雄花の集まりで、開花時には膨大な量の花粉が出ます。
その下に雌花の集まりがあり、風によって運ばれた花粉で結実すると、
茶色い一般に言うガマの穂となります。(ここがソーセージ部分)
この穂が熟すと爆発したように白い綿毛がモコモコと出てきて飛散し、種をばら撒きます。
見た目同様変わった名前のガマですが、
昔、葉や茎からすだれやむしろを作ったことから(だから別名「ミスクサ」=御簾草)
「くみ」(組)と呼ばれ→「かま」→「がま」になった。 (ちょっと苦しい?)と言う説や、
朝鮮語の材料を表す「カム」に由来すると言う説があるようです。
またガマは漢字で「蒲」と書きますが、この漢字、
「蒲団」(ふとん)や「蒲焼」(かばやき)、「蒲鉾」(かまぼこ)にも使われています。
「ふとん」は昔、ガマの綿毛を入れて寝具を作ったことから「蒲団」となり、
「かばやき」は、昔はうなぎをぶつ切りにして串焼きにして食べましたが、
その形がガマに似ていることから蒲焼。
「かまぼこ」は、昔は原料のナマズをすりつぶし竹に巻き付け作ったため
その形が「ガマの穂」に似ていてしかも「ガマの穂」は「鉾」に似ているので、
「蒲鉾」となりました。
そしてなんと言ってもガマといえば、古事記の「因幡の白兎」。
ワニにだまされ皮をはがれ苦しんでいたウサギが大国主命(オオクニヌシノミコト)の教えで
河で体を洗い、蒲黄(ガマの花粉)をまき散らして、その上に寝ていると元通りに良くなった、
というお話。
これはただのお話ではなく、蒲黄(ガマの花粉)には止血の効果があり
これが日本の薬物の記録として最初のものとされているから、びっくりです。
古事記に記されているということはもうそのころから人々の生活になじみがあって
いろんな食べ物の語源になっていたり、思いのほか日本人に深いかかわりがある
植物だったんですね。
花びらもない決して華やかではないガマですが、渋い味があって生け花や
フラワーアレンジメントなんかにも良く用いられます。
でも、家に生けておいたらある突然、穂が熟して綿毛が爆発!になると
掃除が大変やでっ!(犬井ヒロシ風)